ストレスで太る!ダイエットの敵の正体と原因と対策

ストレスで太る、痩せない、冷える、便秘になる、ホルモンバランスが崩れるなど、ストレスが体に与える影響はかなり多くあります。今回は、このダイエットの敵のストレスの正体とはいったい何なのか、原因は何なのか、そしてどうやって対策したらよいのかをお伝えします。

1、ダイエットの敵の正体は自律神経の乱れ

 自律神経とは何か。脳の命令なしで内臓の働きや呼吸などの生命活動をコーントロールする、つまりあなたの意思とは関係なく作用する神経のことです。その自律神経には2種類あり、1日の生活の中で交互の働いています。その2種類の神経は交感神経と副交感神経です。この2種類の神経がバランスよく切り替えできないと、体にあらゆる影響が出ます。

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1-1 交感神経

 交感神経が活発になるのは、激しい運動をしている時、興奮している時、緊張している時、恐怖や危機を感じている時、頑張って働いている時など、主にストレスに反応して働いて、体を活動的な状態にしたり、気持ちを高めます。
 交感神経が優位になると、闘争・逃走の緊張モードのため、大きく動かす筋肉に血流が集中します。心拍数は増加し、骨格筋は緊張、血圧は上がり、胃腸の働きと消化液が抑制されます。血管が縮んで、呼吸が早くなります。唾液の量も減ります。そして、体温が下がります。

1-2 副交感神経

 体をリラックスさせてお休みモードにして、体を回復させます。
 副交感神経が活発になるのは、寝ている時、お風呂に入った時、食後など、主にリラックスに反応し働いて、体を回復させたり、メンテナンスさせ、エネルギー補給する状態へと、気持ちを落ち着かせます。
 副交感神経が優位になると、回復・休息モードのため、回復のために内臓や抹消に血流が集中します。心拍数は減少し、骨格筋は緩み、血圧が下がり、胃腸の働きと消化液が促進されます。血管が拡がり、呼吸がゆっくりになります。唾液の量も多くなります。そして、体温が上がります。

 

2、自律神経が乱れる原因

 交感神経、副交感神経がバランスよく切り替えができないと、体に影響が出ます。
 ダイエットに必要なのは、体温が上がった状態、胃腸の働きと消化液が促進された状態、血流が良く、筋肉が緩んだ状態です。
 つまり、副交感神経が優位な状態にしなければいけませんので、交感神経が優位な状態では逆にダイエットの妨げになってしまいます。
 しかし、現代では仕事が遅く、緊張状態が多く、夜遅くまでテレビ、スマホ、ゲームなど、緊張モードの交感神経が優位な状態が長く続いています。そのために代謝が落ち、ダイエットがうまくいかなくなります。
 

3、自律神経の乱れの対策

 現代の生活スタイルで多くなっている、緊張モードの交感神経を過剰にせず、回復・休息モードの副交感神経に切り替えることが必要です。
 また、交感神経、副交感神経、どちらが過剰であっても乱れた状態になりますので、乱れないように整えることが大切です。

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3-1 質のよい睡眠をとる

 夜遅くまで起きていると睡眠不足になり、体の回復・休息モードの副交感神経の時間が減り、代謝が落ちる体になります。ですから、まずは夜遅くまで起きずに、睡眠時間をしっかりとることが必要です。
 次に、睡眠の質をよくする=熟睡するために、寝る直前にテレビやスマホ、パソコンを観るのをやめましょう。なぜなら、これらが発する光は脳を刺激し、緊張モードの交感神経に切り替えてしまうからです。
 ですから、白熱電球を使った間接照明を使って、副交感神経を優位にする必要があります。すると、眠気が出てきて、熟睡でき、寝ている間も痩せやすい体にすることができます。

3-2 起きたら、太陽の光を浴びる

 朝起きた時に、太陽の光が部屋に入るように、カーテンを開けましょう。体を活動モードに変えるために、必要です。休日でも昼夜逆転してリズムを崩さないようにするためにも、太陽の光を浴びることが大切です。そして、交感神経へスイッチを切り替えましょう。

 

3-3 起きたら、何かを口にする

 朝食、お水、スムージー、フルーツなど、何でも構いません。何かを口にし、胃腸を働かせて、交感神経へスイッチを切り替えましょう。

3-4 腹式呼吸をする

 浅く、短い胸式呼吸は、緊張モードの交感神経が働いている状態の時です。胸式呼吸は、吸った空気は肺の中にまで届かずに吐き出されるため、肺に不要なものが溜まります。
 逆に、深く、長い腹式呼吸は、回復・休息モードの副交感神経が働いている状態になります。腹式呼吸は、鼻で息を吸いながらお腹を膨らませて、吐く息でお腹をへこませます。このとき、肺の下の横隔膜が上下に動きます。横隔膜に密集した自律神経が刺激され、副交感神経が優位になり、リラックスした状態になります。

まとめ

ストレスはダイエットの敵、それは自律神経の緊張モードの交感神経、回復・休息モードの副交感神経のバランスの乱れ、特に現代では緊張モードの交感神経が過剰になっているからです。ですから、回復・休息モードの副交感神経を優位にするために、夜更かしをせず、寝る前のスマホなどをやめ、間接照明を使って、熟睡ができる環境にします。そして、起きたら太陽の光を浴び、飲み物、食べ物など何でもよいので、口にしましょう。