食事時間を○分にするだけで食べ過ぎが防げる

そんなにお腹が空いてなかったのに全部食べてしまった、何だか物足りなくて必要以上に食べてしまった、そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
なぜ食べ過ぎてしまうのか? それは、もう要らないよ、お腹いっぱいだよ、と満腹を感じる満腹中枢が刺激されていないからなのです。
今回はその満腹中枢を刺激するために必要な3つの対策をお伝えします。是非参考にして下さい。
1、満腹中枢とは
簡単に言うと、お腹いっぱいです、と信号送る発信元です。
正確には、満腹中枢は、間脳の視床下部にあり、脳内で神経伝達物質であるセロトニンというものが分泌されて、満腹中枢に作用することによって、満腹を感じるという仕組みです。
この満腹中枢を食べ過ぎる前に、刺激してあげれば適量、もしくは少ない量でも満腹を感じることができます。
2、満腹中枢を刺激する3つの対策
2-1 食事時間を20分以上かける
満腹中枢を刺激するためには、血糖値の上昇が必要になります。血糖値が上昇するのは、食事を摂り、胃腸で消化・吸収された後です。その時間が大体20分です。
正確には、血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げる働きをします。この時に脂肪細胞が刺激されて、生活活性物質のレプチンが分泌されます。これが脳に作用、満腹中枢を刺激します。
つまり、食事を始めてから血糖値上昇まで20分ですから、20分かけて食事をすれば、満腹中枢が刺激され、お腹いっぱいとなり、それ以上食べ過ぎることはなくなります。

2-2 よく噛んで食べる
物を噛むことで満腹中枢が刺激されます。
正確には、物を噛むことにより咀嚼筋が刺激されると、脳内にヒスタミンという分泌物を促します。それが満腹中枢を刺激するのです。
つまり、飲み込むようにして食べたりせず、よく噛んで食べれば、満腹を感じることができます。
2-3 胃を膨らませる
胃を膨らませることで満腹中枢が刺激されます。
正確には、胃が膨らんだよ、という情報が神経を伝わって脳に送られます。
食事をすれば、胃は膨らみますが、食べ過ぎてしまう可能性がありますので、食事の最初に水溶性の食物繊維
を摂って胃の中で水分を吸って、何倍にも膨らませてあげると効果的です。
●水溶性食物繊維の食べ物
■海藻類
・寒天・ひじき・めかぶ・わかめ・もずく・昆布など
■果物類
・キウイ・バナナ・りんご・レモン・かき・もも・いちごなど
■野菜類
・ゴボウ・アボカド・オクラ・モロヘイヤ・しゅんぎくなど
まとめ
満腹中枢を刺激してあげれば、お腹いっぱいを感じることができます。そのためには食事には20分かけて、量を減らしたい場合場、水溶性食物繊維の食べ物を最初に摂り、よく噛んで食べることが大切です。その際、偏った食事ではなく、栄養バランスよく食べることが大前提となります。