体温が低いと起こる知っておきたい体の変化

 あなたの平熱は何度ですか? 痩せにくい、代謝が悪いという方は、もしかしたら体温が低いことが原因かもしれません。また健康にも影響してきます。今回は、ダイエットや健康に必要な体温、体温による体の変化をお伝えします。


1、体温を図る時間と計り方

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1-1 体温を図る時間

 自分の平熱が何度か知るために、体温を知る必要があります。体温は運動、時間帯、気温、食事、生理周期などにより変化します。中でも、体温は1日のサイクルで周期的に変動し、明け方の午前4時頃が最も低く、午後から夕方にかけて高い状態が続きます。
 ですから、数日間、起床時、午前、午後、夜の決まった時間に計り、平均体温を平熱とするのが好ましいです。飲食後、入浴後、運動後、室内に入ってから30分間は計るのを避けて下さい。ちなみに女性の基礎体温は起床後、計るもので平熱とは違います。

1-2 体温の計り方

 計る前に汗を拭き取ります。ワキのくぼみの中央に斜め下から体温計の先端をあてます。
 体温計が体軸に対して30度くらいになるように角度を調節して、ワキをしっかり閉じます。
 動かずに、じっとしているのが基本です。

2、体温による体の変化

2-1 体温別・体の変化

●36.5度~37.0度→免疫力が最もよく働きます。健康な人の平熱
●35.5度→便秘や尿量減少など排泄機能が低下し、自律神経失調症なども出やすくなります
●35.0度→がん細胞が活発に増殖する体温で代謝も大幅にダウン
●33.0度→冬山で重度の低体温症になった時の体温
●30.0度→意識がなくなります
●27.0度→生命活動が停止した体温


2-2 がん細胞と体温

 がん細胞はがん患者だけでなく、健康な人でも毎日5000個以上のがん細胞が作られては、消えていきます。
 体温が39,3度でがん細胞が10日間で死滅します。がんを攻撃してくれるリンパ球の一種のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化が進むのは37.0度以上です(NK細胞といえば、‘笑うこと’も大事です)。

2-3 免疫力、代謝能力と体温の関係

 体温が1度下がると免疫力は30%ダウンし、体の抵抗力が弱くなり、病気にかかりやすくなります。
 また、基礎代謝は約12%ダウンします。基礎代謝とは、生きていくために必要な体の機能を維持するために、最低限消費しているエネルギーのことです。それは、息をしたり、血液を循環させたり、内臓を機能させたり、脳を働かせるするためのエネルギーです。
 つまり、何もしなくても消費するエネルギーが低下するということは、太りやすくなるということです。

まとめ

 体温が低いと、1度下がるごとに免疫力は30%、基礎代謝は12%下がります。病気になりやすく、太りやすい体になります。そのため、理想の体温を36,5度~37,0度にすることが大切です。